音楽用語 C,D
calando
(ゆっくり降ろすなどの意味がある。音楽ではしだいに弱く。音程が低い場合は、元の動詞calareの現在分詞、calanteを使う。)
coda
曲の終結部、結尾句 to coda は終わりに向かえ という意味。 codaが単独で存在する場合は、曲の終結部であることをしっかり意識して演奏する。
Come prima
コーメ・プリマ 初めのように (come = ~のように)
Con brio
con(with) + brio(力強さ、精力、活力)
brioは、幸福、裕福、喜びに由来する興奮状態から導き出される「力強さ」「精力」「活力」を意味している語が語源となっている。vivaceと違って、否定的なニュアンスはない。内面の精神的資質が高く、よい意味での明るさ、輝きを持った感じを示す語である。
Con moto
con (with) + moto (動き) 動きと共に、という意味。
motoは”動く”意のラテン語movereに由来する。motor(モーター)も同じ語源。自然と流れるようなスピードアップ+動き、と考えればよい。単調でもゆったりでもなく躍動感のある感じ。
Con tutta forza
con + tutta(全) + forza(力) 、 全力をこめて強く
※forzaは力強さということからforte(f)は“力強く“という意味になる。
また、piano(p)には、平坦なイメージがある。したがって、fだから大音量で、pだから小さい音量でというだけだと、f,pの指示に従っていることにならない。
音量は、力強さや平坦なイメージを表現する一道具に過ぎない。f,pを表現する時は、音量のほかに、音質、ビブラートの質、体の動きなど様々なものにより、そのイメージをしっかりと表現する。
crescendo
“創造する”意のラテン語creare,crescereに由来する。英語のcreationと語源が同じである。これにendoがつくことで、段々と成長するものを見守る、といった意味がうまれる。ここから、育てる、昇進するといった意味も持つ。従って、子供や植物の成長もこの語で表せます。音楽では段々と大きくしていきますよね。神が、創造した世界を徐々に成長させていくかのごとく、徐々に音を成長させるように演奏すればよいのです。(de は下にという接頭語なので、decrescendoは下に成長させる=段々小さくする)
cresc. molto e string.
cresc. + molto (非常に) + e(=and そして、さらに) +stringendo
crisply
ぱりぱりと、きびきびとという意味の英単語
diminuendo
原形の動詞diminureは小さくする、弱める、減らす、さらに(価値、測定値、周波数、値段などを)下げるといった意味に使われる。
語源のラテン語は、de(強調)+minuere(小さくする)。
Minuereはminus(マイナス)の語源でもあります。また、minuは小さいという意味で、ミニやメニ,メヌなどがその仲間です。
ちなみにメヌエットの最初のメヌは、これ。メヌエットは、小さい歩幅で踊る舞踊ということ。メニューも細かく書かれていることからこれが語源。
音楽の感覚としては、音の強さなど、演奏をミニチュアにする感じでしょうか。日常生活では、decrescendoもdiminuendoもcalandoもsmorzandoもほぼ同じ意味に使われているようです。
dolce
基本的な意味は“甘い”。味覚、優しさ、柔らかさ、愛情、苦しくない、疲れない、穏やかな(ex:dolceな坂)という様々な甘さを意味する。dolceな目線=恋目線。甘く優しいかんじで演奏する。
driving
猛烈に、激しく、精力的に、心をとらえて(気持ちを駆り立てる感じ)