音楽用語 E~L
Energico e piu animato
Energico:精力的な、力強い 断固とした、思い切った
e : and ~と、そして、それから、ところが の意
piu : more もっと多くの (moltoの比較級)
なので、「力強くそしてもっと生命感あふれる活気のある感じで」といった感じで.。す。
espress.(=espressivo)
“表現する”意のesprimereという動詞がもとになっている語。語源exprimere は、ex(外に) + primere(出す)いう2つの意味をあわせ持つ。英語のexpress(ex+press(外に押し出す))もこの語が語源となっている。従って、自分の感情を外に出すといったニュアンスを持つ。演奏に際しては、自分が曲から感じた感情を表現しつつ、表情豊かに演奏する。
fermata
原形はfermare(動きを止める)。時間がそのまま止まってしまった感じ。(①)
イタリアではcoronaという。
18世紀に作られた曲では、coronaは、「曲の終わりで独唱者や独奏者が華やかな技巧を見せる楽節(=cadanza)」という意味で使われている。(②)
(調べた2冊の本(①、②)で、ニュアンスが若干違ったので両方記載した。ただ、全体としては時間がそのままストップしてしまったが、その時間(オーケストラとしては時間停止)を利用してソロが自分の技巧を披露すると考えると意味がつながるかもしれない。ソロだけスポットライトが当たる感じ。)
forcefully
力強く、激しく、荒々しく
forte
強い、たくましい、激しい、すごい、面白いという意味がある。音楽では、音に力を与えるという意味になる。したがって、音量がいくら大きくても、まっすぐでただ大きいだけの音では、forteな音ではありません。
Largetto
「少し控えめなLargo」と考えればよい。従って、Largoのような、幅を持たせたゆったりした演奏でありながら、Largoよりは控えめな、Largoより若干速い感じで演奏する。
Largo
“気前のよい、ぜいたくな”意のラテン語Largusに由来する。Largoは一般的に遅くと訳されているが、イタリア語のLargoという語には遅くという意味はない。
幅広い横の広がり(幅)、その大きな余裕のある空間を感じさせる語がLargoである。広々とした雄大な景色、空間がLargoのイメージである。Largoな服というと、ぶかぶかな服、Largoな点差というと、大差を意味する。音楽用語でLargoといった場合は、リズムに幅を持たせてというように解釈され、音楽の流れをたっぷり、ゆったりとなる。従って、テンポが遅くなる。というプロセスの元でテンポがゆっくりとなる。
legato
なめらかに
lento
“ゆっくり“、“ゆるく“という意味。lentoは、速度を落とすという意味になる。lentoは単に速度を落とすことになるので、広大な幅を感じさせるニュアンスを持つlargoほどは遅くない。服だと、largoは幅ありすぎのぶかぶか、lentoは少しゆるい感じです。頭の回転が遅いときもlentoです。
loco(lo. loc.)
原位置で(8vaの終わり。オクターブ上げたり下げたりを元に戻す)