音楽用語 M~O
Maestoso
語源は、maior(より大きい、より優れた ラテン語)。major(英語)、maestroなども同じ語源。威風堂々と 威厳を持って という意味があるが、ただ威厳があるだけではいけない。イタリアの古くからある伝統的な町並み、そしてその町並みから受ける不思議な荘厳な雰囲気。ローマ法王のもつ荘厳な感じなどもこれにあたるかもしれません。これがMaestoso。つまり、伝統的な美に基づいた威厳、荘厳な感じを指します。
majestically
威厳をもって、堂々と
marcato
英語のmarkingに相当。“強調する、際立たせる”意の動詞marcareの過去分詞。強調するのは音量ではなく音質と考えればよい。音のイメージを強調して演奏する。
ma un poco
but a little
meno
今までより少なく マイナスminusと同源。「7 meno 5=2」(のように引き算にも使われる(足し算は、「5 piu 2=7」)
(例)meno forte は、マイナスの方向にフォルテなので、前より弱く、になります。
mezzo(=mezza)
mf,mp のm(メッゾ)である。これは、英語のmiddleと語源が同じであり、中間を意味する語である。
Moderato
抑制され均整のとれた感覚、中庸、ど真ん中、中位を表す言葉がModeratoである。抑制、規制、限定、方法、旋律、リズムなどを意味するラテン語mōdumに由来する。model,mode,medium,middleなどがこの語を語源とする。
Moderatoには、「まさにちょうどよい」、といったニュアンスがあり、moderatoな髪の長さというと、その人に一番あった髪の長さをさす。Allegroの快活な速さとAndanteとの中間くらいの速さと考えるとよい。
Allegro moderatoは、moderatoに快活さを少し加えた感じなので、Allegroとmoderatoの中間くらいの速さと考えればよい。
※moderately fast : 極端に走らず、穏やかな速さで速め
molto
very、 とても
mosso
躍動して、動きのある、速く(躍動感を表現する上での速さ)
※meno mosso : 「-(マイナス)」+「躍動感、速さ」 → 今までより躍動感を減らして遅く(躍動感を減らす表現の意味で速度を落とす)